猫の行動

猫が「ふみふみ」「もみもみ」する理由とは。本能や愛情だけではない注意点も?

猫の可愛らしい行為として知られている「ふみふみ」ですが、どのような意味があるのでしょうか。毛布やクッションなどの柔らかいものの上や、飼い主のお腹の上などで、前足を交互に押し出すような動きの仕草です。

この記事では、猫がふみふみ、もみもみする理由や意味を説明します。また、ふみふみにはいくつかの注意すべきケースもあります。ふみふみの仕方や状況によって異なる意味を持つのです。ぜひ猫の気持ちを理解するヒントにしてください。

猫の「ふみふみ」行動とは?

いわゆる「ふみふみ」とは、猫が前足を交互に動かしてやわらかいものを押す行動のことです。手でマッサージをするようにも見えるので、「もみもみ」と言われることもあります。

「固定的動作パターン(Fixed Action Pattern)」と言われる、動物が本能的に繰り返す行動のひとつです。ある刺激をきっかけに無意識に発動される行動だと言われています。

ふみふみは、毛布、クッション、飼い主の体などを対象にすることが多くなっています。主にリラックスしているときや、愛情を感じているときに見られる行動と言われています。

ただし、ふみふみをする猫もしない猫もいます。性格や育成環境によって左右されるのでしょう。子猫の頃にしかしない猫、大人になってからも続ける猫、クッションにしかしない猫、さまざまです。飼い主としては自分にもふみふみしてほしいところですが、無理強いはできません。

人の膝とかお腹とかふみふみするよ

お布団ふみふみが好き。人は、まあいいや

猫が「ふみふみ」する主な理由

1.母猫への授乳行動の名残

子猫は母猫の乳を飲むとき、前足でお腹を揉むことで母乳の分泌を促すことがあります。この行動の名残が、成猫になっても「ふみふみ」として現れていると言われます。

2.安心感や愛情表現

飼い主の上でふみふみするのは、安心して甘えたい気持ちの表れです。母猫に抱かれていた記憶や感覚を思い出している言われています。

3.睡眠前のルーティン・心を落ち着けるため

眠くなると「ふみふみ」する猫もいます。赤ちゃんが指をしゃぶるように、自分を落ち着かせる行動だと考えられています。

4.縄張りのマーキング

猫の肉球には臭腺があり、ふみふみすることで自分のにおいを対象に残すことができます。マーキング行動の一種です。

5.ストレスや不安の解消

不安や孤独を感じたとき、自分を落ち着かせるためにふみふみする猫もいます。落ち着くためという意味では睡眠前と同じですが、こちらはストレスに対する行動です。環境の変化や来客の後にふみふみが増える猫もいます。

6.やる気・準備運動

走り出す前に床をふみふみする行動は、激しく動く前の行為にもなります。前足を柔らかくほぐしているとも言われます。かつて狩りをする際に、ウォーミングアップとして行なっていたと考えられているものです。

7.発情期のサイン

避妊去勢をしていない猫の場合、ふみふみ行動が発情期のサインかもしれません。他の行動と合わせて確認が必要です。

猫が「ふみふみ」しない場合の理由と対処

猫によっては、まったくふみふみしないこともあります。ふみふみをしない猫に何か問題があるわけではなく、ふみふみしないのが普通ということもあります。そのため、ふみふみしなくても過剰に心配する必要はありません。

猫がふみふみをしない主な理由には以下のようなことがあります。

  • 成長過程でやめてしまった(親離れの結果)
  • ふみふみできるような柔らかい素材が周囲にない
  • その猫の性格

まずは、柔らかいクッションや布団を置いて、ふみふみできる環境をつくってみましょう。それでもふみふみしないのであれば、その猫の性格である可能性が高いと思われます。

注意が必要なふみふみ行動

ウールサッキング

ウールサッキングとは、布を吸ったり・食べたりする行動です。ふみふみしながら布をしゃぶったり噛んだりすることがあったら注意しましょう。誤飲の危険があるため対策が必要です。

急にふみふみを始めた

今までしていなかった猫が突然ふみふみを始めた場合、ストレスや不安の表れかもしれません。猫が落ち着けるように、環境が変わったなどの原因がないか考えてみましょう。

病気や脳の異常の可能性

異常な頻度や強迫的なふみふみが見られる場合、脳の機能障害や病気のサインの可能性もあります。ふみふみし続ける時間が長かったり、気を逸らしてもやめなかったりしたら、獣医さんに相談してみるのがおすすめです。

猫にふみふみしてもらうには?

飼い主としては、猫にふみふみしてもらいたいものです。ただし、猫がふみふみしてくれるかは、気分次第です。猫によっては性格的にまったくふみふみしない子もいます。無理強いはせず、気長に見守って待つことが大切です。

猫にふみふみしてもらいやすくなる環境は、以下のようなことで整えられます。まずこれらを試してみましょう。

  • やわらかい服や毛布を用意する
  • 猫のそばでリラックスする時間を作る
  • 目を細めてゆっくり瞬きして愛情表現をする

猫との信頼関係を築くことが大切です。

まず人に慣れないと…

緊張するー

まとめ

猫とのコミュニケーションを深めるうえで、「ふみふみ」は大切なサインです。猫の「ふみふみ」には、愛情、安心感、本能など、さまざまな気持ちや背景が隠れています。そのほとんどはポジティブな感情で、飼い主としても微笑ましい行動です。

ただし、まれにふみふみがストレスや病気などのサインになる場合もあります。異常が見られた場合にはすぐに対応しましょう。

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