猫と暮らしていると、ふいに背中や肩に猫が飛び乗ってくることがあります。人がうつ伏せで寝ている背中に乗っかることもあります。驚くと同時に「なぜ背中?」と思うかもしれません。
この「猫が人の背中に乗る」という行動には、猫の気分や性格、人との信頼関係が表れている場合があります。この記事では、猫が人の背中に乗る理由と、その行動に隠された猫の気持ちについて説明します。
高い場所が好きな猫の本能として背中に乗る場合
猫は高い場所を好みます。猫はもともと野生では木登りをしていたこともあり、高い場所=安全な場所と本能的に認識していると考えられています。
そのため、猫は家具や棚の上、カーテンレールなど、高い所に登りたがる傾向があります。キャットタワーを設置するのが猫のために良いのも同じ理由です。
また、人の背中も猫にとって、ちょうど良い足場や台のように感じられることがあります。すると、ひょいっと飛び乗ってくることがあるのです。
特に、人がしゃがんでいるとき、ベッドや床でうつ伏せになっているときなどに、じっと動かないでいると、猫が乗ってくることが多くなります。
「甘え」や「信頼」の表れとして背中に乗る場合
猫が人に自分の体を預けるのは、安心感や信頼感の証拠でもあります。 この人なら大丈夫と思っているからこそできる行動です。
さらに、背中に乗ったまま、喉をゴロゴロ鳴らしている、体を丸めてくつろいでいる、そのまま眠るなどの行動をとった場合には、その人に対して非常に強い愛着を持ち、特別な存在と認識していると考えられます。
わたしは背中より膝の方が寝やすいかな
背中フミフミするのも好きよ
遊び・好奇心・いたずらの場合
猫にもさまざまな性格の違いがあります。中には、とても好奇心旺盛で活発な性格の子もいます。そのような性格の猫にとっては、人の背中が動くおもちゃのように見えることもあるのです。
すると、高い場所が楽しそうだと思ったり、構ってほしいという気持ちから、遊び感覚で背中に飛び乗ってくることがあります。また、飼い主の反応が楽しいから飛び乗ることもあるようです。驚いて大声を出したりすると、猫が面白がって癖になることもあるかもしれません。
猫が背中に飛び乗るのが癖になると、人がケガをしたり衣類が傷んだりする原因にもなります。もしやめて欲しいなら、落ち着いて対応するべきでしょう。
不満の表れの場合

猫が頻繁に背中に乗ってくる場合、室内に登れる場所が少なかったり、刺激が足りていなかったりすることから、不満を抱いている可能性があります。自由に動き回れなかったり、安心できる高い場所がなかったりすることが、ストレスになっているのです。
そのような疑いがある場合は、キャットタワーや棚など、猫が乗れる高い場所をつくってあげましょう。それによってストレスを減らせます。
また、毎日短時間でも良いので猫と遊ぶこともおすすめです。エネルギーを発散させることで、ストレスやいたずらを減らせます。同時に、キャットタワーや棚などの乗って良い場所と、人の背中やキッチンなどの乗ってはいけない場所を区別して教えてあげましょう。
信頼感か本能か、背中に乗る猫の気持ちを考えましょう
猫が人の背中に乗るのは、高い場所を好む本能的な欲求と、飼い主への信頼や愛情の表れです。どちらかの場合もありますし、両方が混ざり合っている場合もあります。
少し驚きますし、時には痛みを感じるかもしれませんが、猫からの信頼の証であることが多いので、優しく受け止めてあげたいところです。ただし、頻度が高かったり、人の体調や怪我などの事情からやめさせたいこともあるでしょう。そのような場合には、キャットタワーや他の遊びなどで、猫の欲求を満たしてあげることが大切です。
猫の行動には、理由と気持ちがあります。 背中に乗ることにも、猫なりの感情があるのです。日々の小さなサインを見逃さず、猫との信頼関係を深めましょう。

