猫と一緒に暮らしていると、猫が「ゴロゴロ……」と喉を鳴らすのを聞いたことがあるでしょう。
猫がリラックスしてたり、甘えてきているときに聞こえることが多い気がします。そのため、とても好ましい音に感じ、その音に癒されることも多いでしょう。
しかし、猫のゴロゴロ音を、単純にご機嫌な証拠とだけ考えてはいけないかもしれません。実は、猫の喉鳴らしには複数の意味があるのです。状況や感情によって、その意味も変化します。
この記事では、猫の「ゴロゴロ音」に隠された意味や、そのメッセージを正しく読み取るヒントをご紹介します。
ゴロゴロ音はどうやって出しているの?

猫の喉鳴らし(通称:ゴロゴロ音)は、喉(咽頭)や声帯付近の筋肉の収縮によって、空気の振動が生じていると考えられています。 1秒間に25~150回も振動していて、人間の耳にもはっきり聞こえる独特の音を生み出します。
とはいえ、本当に正確なところはまだわかっていません。思ったよりも不思議で神秘的な音なのです。
猫が喉を鳴らす理由とその気持ち
1.リラックス・安心しているとき
もっともよく知られているのがこのケースです。飼い主に抱っこされているときや、なでられているときに喉をゴロゴロと鳴らすことがあります。
うちの猫たちも、気持ちよさそうに寝ているときになでると喉を鳴らしてくれることが多くなっています。この場合のゴロゴロ音は、安心感や幸福感のあらわれだと考えられます。
- なでると音が大きくなる
- 表情が穏やかで目を細めている
- 体がリラックスしている
このような状態で喉を鳴らしている、猫は心地よく幸せな時間を過ごしているのでしょう。
撫でられればねえ、ゴロゴロいいますよねえ
2.甘えたい・何かを要求しているとき
猫は自分の欲求を伝えるために、喉を鳴らすこともあります。たとえば、構ってほしい時や、お腹がすいたときです。人に対して何かをアピールするため、気づいてもらうためにゴロゴロ音を出すのです。
- 足元でスリスリ+ゴロゴロ
- 見つめながら鳴いてくる
- 食事やおやつ前後に鳴く
これらの場合のゴロゴロは、甘え鳴きの延長のようなもので、人と意思疎通をとろうとしていると言えます。自分の存在や気持ちを伝えるために、猫が話しかけてきているようなものでしょう。
ご飯欲しいって言いに行くとき…すりすりしてるとゴロゴロいっちゃうよね
3.体調が悪い・不安を感じているとき
意外かもしれませんが、猫は必ずしも機嫌が良いときにだけゴロゴロ音を出すわけではありません。体調が悪いときや、痛み・不安を感じているときにも喉を鳴らすことがあるのです。
これは、自分自身を落ち着かせようとするセルフヒーリングの一種と考えられています。また、猫のゴロゴロ音は振動によって怪我や痛めを治す効果があるとも言われています。
- ゴロゴロと喉を鳴らしているのに元気がない
- 食欲が落ちている
- 動きが鈍い・うずくまっている
このような様子が見られる場合は、体調不良のサインであることを疑ってみましょう。様子がおかしければ、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
ゴロゴロ音で骨折とか治るの早くなるって話だけど、ほんとかな…?
4.子猫や母猫とのコミュニケーション
生まれて間もない子猫は、母猫と接するときにゴロゴロと喉を鳴らします。これは、「ここにいるよ」「安心してるよ」という親子間のコミュニケーション手段と考えられています。
猫が人に甘えるときにゴロゴロ音を出すのも、この行動の延長かもしれません。
また、母猫も授乳中に喉を鳴らします。ゴロゴロ音によって、子猫に安心感を与えるためといわれています。ゴロゴロ音は猫にとってとても大切なつながりの音でもあるのです。
お兄ちゃんにすりすりしに行くときもゴロゴロしたくなる…
猫の「ゴロゴロ」を聞き分けるコツ
ゴロゴロ音は慣れていないとすべて同じように聞こえます。しかし、音の大きさ・テンポ・鳴らす状況によって意味合いが異なる場合があるのです。注意して猫の気持ちが読み取りましょう。
日頃から猫の行動をよく観察し、どのようなときにどのような音を出すかを確かめておくことが大切です。代表的なゴロゴロ音の種類には、これらがあります。
- リラックスしているとき:安定したテンポで、やや低めの音
- 甘えや要求をしているとき:間を挟んだり、声を混ぜるような鳴き方
- 不安・体調が悪いとき:普段とは違うタイミングで鳴く、落ち着きがない
猫の喉を鳴らす音には、リラックス、甘え、不安、健康状態など、多くの感情や身体的サインが込められています。
ゴロゴロ=安心しているとだけ思い込まず、そのときの表情や様子、猫の周りの環境を合わせて観察することで、猫の本当の気持ちに気づけるようになります。



