猫が家具を噛む行動は、飼い主にとっても悩みの種になります。家具のダメージだけなら猫のためと割り切ることもできますが、猫が何か誤って飲み込んでしまうリスクもあるので、対処が必要です。
猫が家具を噛む原因は、ストレスや退屈、歯の成長、健康問題などさまざまです。この記事では、猫が家具を噛む行動の原因と、その効果的な防ぎ方について説明します。
猫が家具を噛む原因

エネルギーの発散不足
遊びや運動が不足していると、猫は退屈になり、発散すべきエネルギーが余ってしまうことがあります。猫は本来、狩りをする動物です。十分な遊びや運動ができないと、エネルギーを発散するために、家具を噛むことがあります。
特に、室内飼いの猫や遊ぶ時間が少ない猫に多く見られる原因です。退屈を感じている猫は、家具を噛んだり、爪を研いだりしてストレスを解消しようとします。
歯の健康や成長の問題
歯の成長によって感じるむずがゆさが、家具を噛む原因になることがあります。子猫は生後3~6か月の間に歯が生え変わります。その間に、歯茎がむずがゆくなり、何かを噛みたくなった結果、家具を噛んでしまうことがあるのです。
歯の生え替わりや、何かを噛みたくなるのは、自然な行動です。そのため防ぐことは難しいので、適切な噛むおもちゃを与える必要がります。それができないと、家具がターゲットになってしまいます。
成猫になってからも、歯の健康問題が原因の痛みや不快感から、家具を噛んでしまうこともあります。歯周病や歯の痛みが原因で、歯や歯茎に不快感を感じると、猫は噛むことでその痛みを和らげようとすることがあるのです。特に高齢の猫や、歯のケアが十分でない猫に見られる原因です。
ストレスや不安
猫はストレスや不安を感じると、さまざまな異常行動が見られることがあります。自分の体を過剰にグルーミングしてしまったり、家具などを過剰に傷つけたり、攻撃的な行動を取ることもあります。
ストレスの原因の代表例が、環境の変化です。引っ越しや模様替えによって住環境が変わったり、新しいペットや人が家族に加わったり。飼い主は納得の上での変化であっても、猫にとってはストレスになることがあるのです。
猫は本能的に自分のテリトリーを守るので、その領域に変化があると、不安やストレスを感じます。環境の変化や新しい家族、慣れないペットが猫にストレスを与え、それが家具を噛む行動につながることがあります。
孤独感や寂しさも、猫のストレス原因になります。飼い主が長時間家を空けると、猫は孤独感や不安を感じます。そして、家具を噛むことでそのストレスや不安を和らげようとするのです。
特に、飼い主との交流が少ない猫や、一人で過ごす時間が多い猫は、このような行動を取ることが多くなります。
猫が家具を噛むのを防ぐ方法

噛むためのおもちゃなど用意する
家具ではなく、おもちゃなどの猫が噛んでも良いものを用意して、誘導することが効果的です。
子猫や家具を噛む癖がある猫には、専用のおもちゃや歯固めを使ってもらうことで、家具を噛まないようにできます。歯茎を刺激し、猫が噛む欲求を満たすのに効果があります。
猫用の噛むおもちゃには多くの種類があります。布製や縄製のもの、ヘチマや枝などを使ったもの、ボールのような動きの出るものなどが代表的です。猫の好みのものを探してください。
また、猫は新しい刺激に対して興味を持つため、おもちゃを定期的に交換したり、新しい遊び道具を追加することが有効です。ストレスやエネルギーを十分に発散させるために、レーザーポインターや猫じゃらし、キャットタワーなどを使って猫が楽しめる環境を作りましょう。
家具の保護
家具に防護シートを貼るなど、直接的に家具を守る方法もあります。猫が家具を噛めなくするために、家具に透明なプラスチックシートや保護シールを貼ることが効果的です。
もしも即時的な効果が必要な場合には、通常はあまりおすすめできませんが、猫が嫌がる味や匂いをつけることもできます。代表的なものには、苦味スプレーがあります。猫が嫌がる苦い味をつけることで、家具を噛むのを防げるものです。
家具を噛むのを止めさせることができますが、猫に嫌な気分やトラウマを植え付けることにもなりかねません。家具は猫の生活圏にあるものなので、できれば使いたくない方法です。
健康チェックとケア
定期的に歯をチェックして、健康状態に問題がないか確認しましょう。歯茎の炎症や歯のトラブルがあると、不快感から猫が色々なものを噛んでしまうことがあるためです。
また、歯や歯茎の病気から、さらに大きな健康問題に発展することもあります。早期発見と治療が必要なので、歯や歯茎に問題があると疑われたら、獣医師に相談して、適切な治療を受けることが大切です。
猫用歯ブラシを使って歯磨きをすることも、家具を噛む行動を防ぎ、歯の健康を保つために効果的です。定期的に猫の歯を磨いて、歯垢や歯石の蓄積を防ぎましょう。歯磨きが難しい場合は、デンタルケア用のおやつやジェルを使うこともおすすめです。
猫の行動を観察する
猫が家具を噛むタイミングや状況を観察し、原因を特定することが重要です。原因がわからなければ、適切に対処することはできません。例えば、飼い主の不在時に家具を噛んでしまう場合には、寂しさや不安感、ストレスが原因だと考えられます。その原因に対処することで、噛む行動を改善できます。
家具を噛む行動が見られたら、早期に対策を講じることが重要です。噛む行動を無視したり、飼い主が怒ってしまうと、猫はさらにストレスを感じ、噛む行動が悪化することがあります。
まとめ
猫が家具を噛む行動には、さまざまな原因があります。飼い主が早期に対応し、適切な環境を整えることで、その行動を改善できます。
例えば、噛むおもちゃや遊びを通じて猫の欲求を満たし、ストレスを軽減するといったことが対処法です。猫の生活環境を整えることで、家具を噛む行動を減らせます。この記事で紹介した方法を参考にして、猫との快適な生活を実現してください。