猫の行動

猫が爪を噛む理由と見逃してはいけない注意すべきサイン

猫が後ろ足の爪を噛んで引っ張ったり、前足の爪をカリカリ噛んでいる姿を見たことはありませんか? これは普通のグルーミングの一部である場合も多いのですが、実は健康や心の注意すべきサインが隠れていることもある行動です。

この記事では、猫が爪を噛む行動の理由を説明します。心配いらない正常な行動と、注意すべき異常な行動に分けられるので、飼い主として知っておくべき注意点や対処法も紹介します。

猫が爪を噛む・引っ張る主な理由

まず、通常のグルーミングのように正常な行動とされる範囲の、猫が爪を噛む理由を紹介します。

爪かじってると意外と大きな音が出るからね

飼い始めたばっかりだと、何してるのってびっくりしちゃうかもしれないよね

古い爪の層をはがすため

猫の爪は何層にも重なってできています。外側の古い層が自然と剥がれていき、内側の新しい部分が出てくる構造になっています。猫はこの古い層を自分で取り除くために、噛んだり引っ張ったりするのです。これは正常な行動のひとつで、爪の健康を保つために必要です。

猫の爪は約10~14日周期で生え変わると言われています。脱皮サイクルとも言われます。このサイクルに合わせて、猫は爪を噛んだり引っ張ったりすることで、古い爪を自然にはがしているのです。

グルーミングの一環

猫はとてもきれい好きな動物なので、頻繁にグルーミング(毛づくろい)をします。その一端として、体を清潔に保つだけでなく、爪の汚れや異物を落とすために噛むことがあります。

これは習慣的なセルフケアなので、基本的には問題ありません。

爪が伸びすぎて気になる

爪が伸びすぎて床に当たる音がしたり、物に引っかかりやすくなると、猫自身が不快感を感じて噛んで処理しようとすることがあります。

ただし、爪が伸びすぎているのはリスクもあります。放っておくとケガをすることもあるので、爪を切ってあげましょう。

猫が爪を噛む、注意が必要なケース

次に、猫が爪を噛む理由として異常な場合を紹介します。これらの傾向が見られたら、注意が必要です。

カーテンに爪が引っかかって割れちゃったことある…

爪切りキラーい!

爪の異常・トラブルがあるとき

爪が割れていたり、根元から折れかけていたりすると、猫は痛みや違和感を覚えて過剰にその部分を噛むことがあります。

猫の爪は通常はしまわれているので良く見えないため、異常やトラブルには気付きにくいのが問題です。猫がしつこく爪を齧っていたら、注意してみましょう。もし触られるのを嫌がる様子があれば痛みなどがあるかもしれません。

爪の周囲に炎症・感染があるとき

爪の周りが赤く腫れたり膿が出ていたりする場合は、細菌感染が起きている可能性があります。これも見た目ではわかりにくい場合がほとんどです。

そのため、猫の歩き方がおかしかったり、指を舐めすぎている場合には確認しましょう。腫れや膿があれば、獣医師の診察が必要です。

出血している・出血が止まらないとき

猫の爪の中にはクイックと呼ばれる血管があります。爪を切りすぎてしまったり、削れてしまったときに、この血管を傷つけると出血することがあります。出血が続く場合は、止血処置をして早めに動物病院を受診しましょう。

爪が極端に短くなっている

グルーミングの範囲を超えて噛みすぎている場合、爪が極端に短くなっていることがあります。飼い主が切りすぎたわけでもないのに爪が極端に短くなっていたら、猫が噛みすぎているのかもしれません。

猫はストレスを感じると爪を噛みすぎたり、体を舐めすぎたりすることがあります。異常行動かもしれないので、注意して観察することが必要です。

引っ越し、環境の変化、飼い主とのスキンシップ不足などが原因になりえます。以下のような行動が見られた場合、ストレスを疑いましょう。

爪以外の過度なグルーミング
他の猫や人への攻撃性
トイレの粗相

遊びやスキンシップの時間を増やす、静かな空間を確保するなど、生活環境の見直しが有効な対策です。

足をあげる/歩かない

猫が常に足を持ち上げて床に触れないようにしていたり、歩かなくなったりしたら、何らかの痛みを感じている可能性が高いと思われます。関節や骨、あるいは爪に原因があるかもしれません。

爪や爪の周囲のトラブルの場合、重度の炎症や感染によって、猫が足をかばって歩かなくなることがあります。骨にも感染が進行すると、命に関わることもあるので、早急な対応が必要です。

爪じゃなくて関節とかが痛いこともあるからね、変な歩き方してたら検査して

対処法と予防のポイント

日常ケアを怠らない

爪切りを2〜4週間に1回目安で行いましょう。触ってみたときに爪が尖っていたり、歩くときに床に爪が当たる音がしたりといった、爪切りのサインを見逃さないことも大切です。

また、爪切りを定期的にするだけでなく、爪とぎを用意して爪の手入れができるようにしておきましょう。爪研ぎグッズは複数設置して、定期的に交換するのがおすすめです。

観察と記録を習慣に

爪を噛む頻度、時間帯、場所などを記録しておくと異常に気づきやすくなります。もし、猫がしつこく爪を噛んでいると思ったら、気をつけて記録を残しましょう。

また、スマホで猫が爪を噛む様子の動画を撮っておいたり、爪が赤くなったり短くなったりした様子の写真を撮っておいたりすると、獣医さんに診察してもらうときにも役立ちます。

異変があればすぐ病院へ

出血や炎症、歩行異常などが見られたら早めに受診してください。特に感染症は早期発見・治療が重要です。

猫の爪を噛む行動の理由を考えて

猫が爪を噛む行動は自然なグルーミングの一部であることがほとんどです。通常であれば心配はありません。

しかし、過剰に噛みすぎていたり、赤みを帯びているなど異常なサインがあれば、健康トラブルやストレスが原因かもしれません。

大切なのは日々の観察とケア、そして異常を見逃さないことです。猫の健康と快適な暮らしのために、気になる変化があれば早めに動物病院に相談しましょう。

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