マウンティングと聞くと犬のイメージがあるかもしれませんが、実は猫にも見られる行動です。
猫がぬいぐるみにしがみついたり、他の猫に馬乗りになったりすることがあります。この行動は「マウンティング」と呼ばれます。攻撃的にも見えますが、実は多くの猫に見られる行動です。
この記事では、猫のマウンティング行動の意味や注意点、対策方法について説明します。
猫のマウンティング行動とは
マウンティングとは、猫が他の猫や人、ぬいぐるみなどの上にまたがるようにして、腰を上から押しつけたり動かしたりする行動を指します。その際に上になった猫が下になった猫の首などを噛むこともあります。
一見すると交尾を連想するようなポーズです。しかし、実際には性的な意味合いだけでなく、さまざまな要因が関係しています。また、オス猫だけでなくメス猫でも、あるいは去勢・避妊済みの猫でも見られることがあります。
うちの猫も去勢済みですが、ときどきやっています。
なんかスイッチ入っちゃうことあるの
首噛まれる…痛くはないんだけど
マウンティング行動の主な理由
性的欲求・発情期による行動
発情期にある猫は、性ホルモンの影響で本能的にマウンティングを行います。
特に未去勢のオス猫がメス猫に行うことが多くなっていますが、メス猫もお尻を上げる、くねくねするなどの誘引行動を取ることがあります。
一般的に発情期は春(2~4月)と夏(6~8月)にピークを迎えます。この時期はマウンティング行動も増えるでしょう。避妊・去勢済みの猫でも、これらの行動は見られることがあります。
優位性や縄張りの主張

多頭飼いの家庭では、猫同士の「上下関係」や「縄張り争い」が生まれることがあります。
その中で、自分の優位性を示すために、マウンティングという形でアピールすることもあるのです。
ストレスや運動不足による転位行動
猫は繊細な動物です。ストレスや刺激不足が溜まると、それを何らかの行動で発散することがあります。
マウンティングもその一つです。運動不足なのでエネルギーを発散させていたり、環境が変化したことで受けているストレスが原因になっていることもあります。
遊びの延長・じゃれ合い行動
特に兄弟猫同士や仲の良い猫の間では、遊びの中でのマウンティングも見られます。じゃれているうちにどちらかが乗っかる形になり、プロレスごっこのようにマウンティング行動につながることがあるのです。
注意が必要なマウンティング行動
マウンティングは基本的には無害な行動です。特に避妊・去勢済みの室内飼育の猫同士では、遊びの範疇であることがほとんどです。しかし、以下のような兆候がある場合は注意が必要です。
- 下になっている猫が大きな声で鳴く、逃げたがる
- 上になっている猫がしつこく噛みつく、爪を立てる
- 騒音や物音が激しくなるほど暴れている
もしマウンティングにこれらの兆候が見られたら、やめさせるように対処しましょう。
マウンティングをやめさせる方法
マウンティングの頻度が高かったり、激しすぎたりする場合には、以下のような対処法を検討しましょう。
去勢・避妊手術の検討
発情に関連する行動である場合、避妊・去勢手術が非常に効果的です。今では室内飼育と避妊・去勢は当然のものとされていますので、まず行いたいものです。
ストレスや運動不足の解消
マウンティングがストレスやエネルギーの発散を目的としていることもあります。その場合、以下のような対策が有効です。
- キャットタワーや猫用おもちゃを使って運動の機会を増やす
- 猫じゃらしや電動おもちゃで狩猟本能を満たす遊びを取り入れる
- 飼い主との遊び時間を作る
ぜひ積極的に猫と遊びましょう。
環境の整備
他の猫の気配や、一緒に生活することからくるストレス、縄張り争いなどもマウンティングの原因となることがあります。その場合、生活環境を整えてプライベートなスペースを作ることで対策できます。
猫のベッドやトイレを頭数+1個以上用意する
隠れられるスペースを作る
食事スペースも分けて、縄張り争いを避ける
また、無理に猫同士の関係を改善させたり、近づけたりしようとせず、適度な距離を保つことも大切です。
マウンティング行動は自然な仕草のひとつ
マウンティング行動は、猫の本能から行われるものです。また、生活環境やや心理状態が表れるサインでもあります。
見慣れない行動であり、攻撃的にも見えるので、最初は驚いてしまうかもしれません。しかし、その理由を知って、原因を考えれば、対処法もわかります。
飼い主として日頃からじっくり猫を観察し、理解できるようになりましょう。そして、猫がより快適に生活できるように工夫しながら、それでも困ったときは獣医師に相談しましょう。

