猫の鳴き声は、人とコミュニケーションを取るための大切な手段です。しかし、ときには鳴きすぎることもあります。それは「無駄鳴き」とも言われます。
無駄鳴きとは、必要以上に鳴き続ける行動です。無駄鳴きにはさまざまな原因がありますが、その多くは猫が不快を感じていることからきます。この記事では、無駄鳴きの原因と、それぞれへの適切な対処法を紹介します。
無駄鳴きの主な原因
1.要求を伝えるため
猫は空腹やトイレに行きたいなどの不快感があるとき、遊びたい気持ちなどを伝えるために鳴きます。その欲求が満たされないと、鳴き続けてしまうことがあるのです。
ごはん!ごはん!ごはん!ごはん!
2.寂しさや甘えから鳴く
猫は飼い主との触れ合いを求めて鳴くことも多くあります。特に甘えん坊な猫に多く見られる行動です。人にかまってほしくて、しつこく鳴きながらつきまとうこともあります。
ヒトよりもネコに甘えて鳴くこともあるよ
3.ストレス
環境の変化や、留守番が長時間続くことで不安を感じ、鳴くことがあります。鳴き続けてしまうほどの大きなストレスになっているかもしれません。
4.運動不足や退屈
日々の刺激や遊びが不足していると、エネルギーが余ってしまいます。そのエネルギーを、鳴くことで発散する場合があります。
5.発情期による本能的な鳴き声
避妊・去勢していない猫は、発情期に激しく鳴くことがあります。この鳴き声は独特なので、比較的原因を理解しやすいでしょう。
6.病気・体調不良・高齢化による認知症
身体に異常があると、猫は鳴くことで不快感を表現します。鳴き続けているなら、体の異変を感じ続けているのかもしれません。
また、高齢猫では認知症の症状の一つとしても無駄鳴きが見られます。認知症になった猫は状況が理解できなかったり、混乱したりすることがあるのです。その不安や混乱から鳴き続けることがあります。
認知症や病気が原因の場合の代表的なサインには、以下のようなものがあります。
- 昼夜問わず叫ぶような大きな鳴き声をあげる
- 飼い主の対応に反応せず、鳴き続ける
- 徘徊や粗相などの異常行動を伴う
7.習慣化した鳴き声
鳴けば構ってもらえる、鳴けばおやつがもらえる、などと学習してしまった猫は、意図的に鳴くことがあります。わがままを言って駄々をこねているような感覚でしょう。
鳴き癖・無駄鳴きへの対応

1.ストレス源や原因を減らす
猫が鳴いて何を伝えようとしているかを理解しましょう。住環境からストレスを感じているのかもしれません。その場合、ストレスの原因になっているものを取り除き、安心できる空間づくりを心がけましょう。段ボール箱やキャリーなど、猫が安心できるスペースに一時的に入れる方法も有効です。
寂しくてかまってもらいたい、お腹が空いたなどの要求が原因のこともあります。それらの欲求を満たしてあげれば、猫も満足して鳴き止みます。
ただし、必要以上におやつを欲しがって鳴き続けているような場合には注意が必要です。あえて無視して、鳴けば相手してもらえるという学習を防ぐべきかもしれません。
2.十分な遊び・運動を取り入れる
遊びたいという欲求や、エネルギーを発散しきれないことで無駄鳴きしてしまう猫もいます。その場合、積極的にたくさん一緒に遊ぶことで、無駄鳴きを防げます。
おもちゃやキャットタワーなどを使って、日常的に体と心を刺激しましょう。
3.避妊・去勢手術
発情期の過剰な鳴き声には、手術が根本的な対処となります。病気を防ぎ長生きしてもらうためにも、避妊・去勢手術は非常に有効です。ぜひ正しいタイミングで手術を受けさせてあげましょう。
4.動物病院に相談
病気や体の不調が原因になって鳴き続けてしまう場合、飼い主だけでは対応しきれません。以下のような場合には、獣医さんに相談して原因を探しましょう。
- 鳴き方に急激な変化がある場合
- 夜間や明け方に大声で鳴くようになった場合
- 鳴き声とともに痛みや不快感が見られる場合
- 粗相、徘徊、食欲低下などの症状を伴う場合
膀胱炎なったとき痛くて鳴きました…
うんちする前に鳴くけど病気じゃありません…
無駄鳴きは猫からのメッセージ
無駄鳴きは猫から人へ、何かしらのメッセージを送っているサインである可能性が高い行動です。なぜ鳴いているか、理由や原因を読み取ってあげて、猫の不満や不快を解消ましょう。
ただし、ときには無視すべき場合もあります。わがままに対しては、しつけも必要です。対応すべきか否か、見極めることが大切です。
また、高齢猫や異常な鳴き方だったら、早めに動物病院に相談することをおすすめします。日々の観察と愛情ある接し方で、猫の生活の満足度を向上させて、無駄鳴きを減らしてあげましょう。

