猫は人の言葉を理解すると言われています。特に猫を飼っている人にとっては、猫が人の言葉を理解して反応するのは当然と思えるのではないでしょうか。
猫が本当に人の言葉の意味まで理解しているかは研究が進んでいる途中ですが、飼い主の呼びかけに反応しているのは確かなようです。この記事では、猫が人の言葉を理解しているか、猫が人の呼びかけに返事をするかについて説明します。また、猫が自分の名前を覚えるかについても紹介します。
猫は自分の名前を認識しているか
猫は人の言葉そのものを理解しているわけではないようです。しかし、文の意味まではわからなくても、人の言葉の音のパターンや声のトーンを敏感に聞き分けていることは確かめられています。
研究によると猫はおよそ80語ほどの単語を認識できるとも言われています。単語と語気が分かれば、大体の意味は伝わります。猫の言葉の理解力は十分だと考えられるのです。
具体的には、「ごはん」や「ちゅーる」、「だめ」「いいよ」などの単語はもちろん、自分の名前やあだ名、一緒に暮らす猫の名前まで覚えている猫もいるようです。
また、飼い主が特定のトーンで呼びかけたときの意味を学習していることもあります。その音を「良いこと」「悪いこと」と関連づけて理解できるのです。
うちの猫たちも、普通に名前を呼んだときと、他の猫のご飯を食べているのを叱るために名前を呼んだときには、そのトーンの違いを理解しているように見えます。
名前でも呼ばれてるか怒られてるのはわかるよ
カツオ、私の好きな言葉です
猫の返事

猫は言葉を話しませんので、人の言葉に反応する際も猫ならではの仕草を見せます。代表的な返事の方法は次の6つです。
鳴いて返事をする
「にゃー」「うんにゃ」と短く鳴いて返すことがあります。これは挨拶や甘えなどの気持ちの現れと言われています。
特に目を細めながら返事をしてくれるのは、信頼や愛情の証とされている行動です。単純に名前を呼び合うだけでコミュニケーションになる、親しさの現れですね。
瞬きやゴロゴロ
人の言葉を聞いて、猫がゆっくりとまばたきすることや、喉をゴロゴロ鳴らし始めることがあります。これらの行動は、人の言葉を聞いて好ましく思い、リラックスしているサインだと考えられています。
尾を立てる・振る
しっぽをピンと立てたり、小刻みに振るのは、嬉しさや甘えのサインです。名前を呼ばれた猫がこのような仕草を見せたら、好ましい反応をしていると考えられます。
また、飼い主が帰宅した際にこれらの行動が見られたら、やはり猫が喜んでいるサインだと言われています。
頭をこすりつける
名前を呼ぶとこっちに寄ってきて頭をスリスリすることもあります。これは挨拶やマーキングで、信頼の表現と考えられています。
人にとっても非常に嬉しくなる反応です。猫としても愛情を示す行動だと言われています。
顔や耳を向ける
猫に話しかけたときに顔をこちら向けることあります。その場合、猫は話しかけられていると理解していると考えていいでしょう。
しかし、あまり反応しないこともあります。その場合でも、耳だけをこちらに向ける、尻尾をパタンと動かすといった仕草を見せるかもしれません。そのような場合、猫は人の言葉を聞いて反応しているのです。そっけないように見えて、実はしっかり聞いているのでしょう。
しっぽでパタパタ反応
猫を呼ぶとしっぽの先だけパタパタすることがあります。これは、聞こえてるよ、分かってるよ、といった程度の反応です。猫なりに反応してコミュニケーションをとっているのです。
名前を呼んでも返事をしない理由
猫はとてもマイペースです。呼ばれても気分が乗らなければ反応しないこともよくあります。
ただし、猫が人の言葉を無視しているように見えても、耳やしっぽで反応していることもあります。返事のかたちは千差万別です。猫の反応を理解してあげることも大切です。
しっぽピロンってするのだって返事だもん!
猫が人の言葉に返事をする理由
猫と人との共生は約9,000年前ころから始まったと言われています。
もともとは猫が人間の生活圏に入ってきたと考えられています。そして、猫がネズミなどを駆除するために有用だったこと、何より可愛いことで、人との共存関係を築いたのでしょう。
猫は群れを作らない動物です。しかし、信頼する相手とは積極的にコミュニケーションをとる知性も持っています。人の呼びかけに対する返事はその一環です。飼い主をはじめとした親しい人を仲間として認識している証なのです。
猫に名前を覚えてもらう工夫
猫とのコミュニケーションの第一歩は、猫に自分の名前を覚えてもらうことです。うちの子になった猫に最初に与えられるのが名前であり、名前を中心に人と猫の会話が始まります。
とはいえ最初は、猫は自分に名前があるとは思っていないでしょう。人が猫に呼びかけている、多頭飼いの場合でも特に自分に呼びかけている、ということを理解してもらうために、猫に自分の名前を覚えてもらう必要があるのです。
猫に名前を覚えてもらうためのポイントはこれらです。
- 優しく、短く、毎回同じトーンで名前を呼ぶ
- 呼んだあとにごはんやおやつ、遊び、撫でるなど、嬉しいことを結びつける
- 叱るときには名前を使わない(名前=嫌なことにしない)
これらを意識することで、猫が自分の名前を覚えやすくなります。また、名前を呼ばれることをポジティブに捉えられるので、反応しやすくなるのです。
もちろん、猫が自分の名前を覚えたあとは、上記に限らず幅広い意味合いで名前を呼ぶでも反応してくれるようになります。
名前で怒られることよくあります!
誰を怒ってるのかわからなくなるから仕方ないよね
まあ怒られてるってのはわかるけどねー
返事をしやすい猫の特徴
ほとんどの猫は人の言葉をある程度理解していると考えられます。しかし、言葉に反応するか、人に対して返事をするかについては、猫の性格による部分が大きくなります。
人の言葉に反応しやすい、返事をしやすい猫の特徴はこれらです。
- 甘えん坊な性格である(去勢済みの雄猫が代表例)
- 普段からよく鳴く「おしゃべりタイプ」
- 空腹時やかまってほしいとき
- 飼い主に甘えたいとき
猫が覚えやすい名前
猫が理解しやすいと考えられている音があります。そのような音を基本に名前をつければ、猫が理解しやすいでしょう。
猫の名前の付け方はこだわりも大きく、猫が覚えやすいからという理由だけで決められないことのは確かです。そのため、一応参考にという程度でお考えください。
- シンプルで短い名前(3~4文字)
- 「あ」など明るくて聞こえやすい音で終わる名前
- 濁点(が・じ・だ・ば等)を含み聞こえやすい名前
長い名前でも大丈夫だよ、愛称とかもあるし
猫ともっと話をするために
人の言葉に対する猫の返事は、飼い主への信頼や愛情の表れです。鳴かなくても、しっぽや耳、まばたきといった仕草で応えてくれていることもあります。分かりにくくても、猫の反応を見逃さないようにしましょう。
毎日たくさん呼びかけることで、猫も人の言葉を覚えていきます。その結果、猫が人の気持ちや言葉を理解できるようになり、猫からの返事も増え、人と猫とのコミュニケーションはさらに深くなります。




