猫は独立心が強く「ツンデレ」なんて言われることも多いのですが、実際には飼い主に対して強い愛着を持っています。それが独占欲につながることもあります。
そのため、飼い主の愛情が自分以外に向いていると感じたとき、猫も嫉妬することがあるのです。
ただし、猫のやきもちは犬のように感情を直接表すのではなく、さりげない行動に現れることが多いのが特徴です。そのため、飼い主が見落としてしまうこともあります。この記事では、猫のやきもちについて説明します。猫の心理や行動、対処法を紹介します。
猫が嫉妬する代表的な事例
猫がやきもちを焼く主な理由は不安と独占欲です。飼い主や親しい人の愛情が自分以外に向いていると感じたときに、猫が不安になることから嫉妬につながります。
代表的な事例には、以下のようなものがあります。
新しいペットを迎えたとき
先住猫にとって、新たに家族に加わった猫や犬は、自分の縄張りに侵入してきた存在です。しかも、飼い主は新入りに構うことが多くなります。
それらによって猫は、自分はもう必要とされていないのでは?と不安を感じてしまうこともあります。それが嫉妬につながるのです。
新しい猫がいると落ち着かないのが半分、近寄ってみたいのが半分だった…飛びつくと飼い主が怒るから悲しかったよ…
飼い主が他の動物や人に触れた後
外出先で他の動物と接した飼い主が帰宅すると、その匂いが残っていることがあります。その匂いに猫は敏感に反応します。
猫がしきりに飼い主の手や衣類の匂いを嗅ぐのは、知らない匂いに反応して確かめようとしているのです。そして、体を擦りつけて、自分の匂いをつけようとすることもあります。
知らない匂いしたら絶対すりすりするよ。しつこくするよ
赤ちゃんやパートナーの登場
飼い主と猫との間に、新しい人物が加わると、猫は嫉妬することがあります。具体的には、飼い主に恋人や配偶者ができたり、赤ちゃんが生まれたりする場合です。
新しい人たちが生活に加わると、飼い主の生活スタイルや愛情の配分が変わります。猫にさかれる時間や愛情が減ってしまうことも多いでしょう。それによって、猫が不安や孤独感を感じやすくなります。
やきもち以上に、知らない人こわいけどね…
スマホやテレビに夢中なとき
猫は飼い主との距離感や、呼びかけへの反応に敏感です。もし飼い主がスマホやテレビに夢中で、猫が呼びかけても構ってもらえないと、不満に感じます。その結果、飼い主の気を引くための行動に出ることがあります。
キーボードの上だって乗ったるぞー
多頭飼いでの愛情格差
多頭飼いをしている場合に、その中の1匹だけを可愛がると、他の猫がやきもちを焼いて拗ねたり、攻撃的になることがあります。
猫は自分だけでなく、他の猫がどう扱われているかをよく見ています。多頭飼いをする際や、新しい猫を迎える際は気をつけましょう。
猫がやきもちを焼いたときに見せる行動
猫がやきもちを焼いているときは、以下のような行動でサインを送ってきます。

指や手を噛む
甘噛みより強めに人の指や手を噛んできたら、それは不満の現れかもしれません。じゃれて遊んでいるのではなく、猫がイライラしている感情が含まれている場合があります。
他の猫や人に攻撃的になる
猫が他の猫や人に対して攻撃的になっている場合、自分のテリトリーを守ろうとしているのかもしれません。猫パンチや唸り声、威嚇などは、自分以外を排除しようとしている行動です。
遠くから無言で見つめてくる
猫は人の行動を観察にして認識しています。もし遠くからじっと見つめてきている場合は、かまってほしいという気持ちの現れかもしれません。怒っていないように見えても、欲求を含んでいるサインが含まれているのです。
間に割り込んでくる
猫が自分以外の存在に嫉妬している場合には、ここにいるぞアピールが激しくなります。飼い主が使っているキーボードの上、読んでいる新聞紙の上、パートナーと一緒にいるソファの真ん中などに割り込んでくることがあります。それは猫が自分をかまってほしいというサインです。
鳴いてアピールする
普段はおとなしい猫でも、かまってほしい気持ちが高まると、強めに鳴いて訴えることがあります。やきもちから来ているとは限りませんが、寂しい気持ちのサインです。
トイレ以外で粗相をする
トイレ以外で排泄してしまうのには、さまざまな原因があります。病気などが原因の場合もあるので注意しなければなりません、ストレスや不満が原因であることも少なくありません。特に布団や服の上など、飼い主のにおいがする場所に排泄しているときは、心理的な原因かもしれません。
食欲不振や無気力になる
構ってもらえないストレスや、自分が不要だと感じられる不安から、体調を崩してしまうこともあります。猫の行動や体調には、注意深く観察することが必要です。
姿を消す・家出をする
もし猫が強いストレスや孤独感を感じてしまうと、自分には居場所がないと思って隠れてしまったり、家出をしてしまう場合もあります。
多頭飼いに特有の「やきもち」行動
他の猫をなでていると、割り込んでくる
特定の猫に敵意を示す(唸る、追いかけるといった行動)
飼い主に対して不機嫌な態度を取る
トイレや食事を拒否するなどのストライキ的行動
これらは多頭飼いにおいてよく見られる猫の嫉妬からくる行動です。愛情の奪い合いをしているのではなく、猫が不公平に感じていることが原因です。猫が不満に感じないように、飼い主が配慮しなければなりません。
撫でてくれるまでグイグイ頭突きするから大丈夫です!
撫でてくれるまで鳴いて呼ぶから大丈夫!
撫でてほしいときはすりすりする…
我慢する…
飼い主ができるやきもち対策
猫それぞれとスキンシップする時間を作る
毎日15分くらいでも良いので、猫と1対1で過ごす時間をつくることが大切です。多頭飼いをしている場合にも、それぞれの猫と接する時間を設けましょう。
撫でたり、マッサージやブラッシングをしたり、おもちゃを使って遊んだり、猫が自分を見てくれていると感じられるような時間を取ることが重要です。
先住猫を優先する
多頭飼いを始める場合や、新しい猫を迎える場合には、何事も先住猫を優先するのがおすすめです。ごはん、なでる、遊ぶ、それぞれの際に、先住猫を先にしましょう。
猫は自分のテリトリーに誰かが入ってくるとストレスを感じるものです。先住猫を優先することで、その不安を和らげてあげられます。
猫にとっての安心できる居場所を確保する
高い場所や隠れ家、飼い主の近くなど、落ち着けるスペースを用意するのが大切です。猫から人が常に見える位置にベッドを置くのも有効です。
環境の変化は少しずつ
新しい家族が加わるとき、引っ越し、模様替えなどは段階的に慣らすとストレスを緩和できます。猫のペースで、少しずつ慣らしていきましょう。
日頃から猫の個性を観察
猫にはそれぞれ個性があります。甘えん坊、臆病、プライドが高い、控えめ、などなど、それぞれの性格によって、ストレスに対する強さや、対処の仕方も異なるのです。
やきもちを焼く具合や、嫉妬したときの行動も、猫の個性によります。普段から性格を把握していれば、正しく対応でき、トラブルやストレスを減らすことができます。
やきもちは猫の愛情表現
猫の嫉妬は問題行動ではなく、猫からの愛情表現の一つです。猫がやきもちを焼くのは、飼い主への深い愛情と、安心した生活を求めているからこそです。その気持ちを理解して、寄り添ってあげることで、猫との関係はより安定したものになります。
ちょっとした変化に気づき、適切な対応ができるように、普段から猫を見守って接しましょう。



