猫について

猫を撫でてストレス軽減!猫も人も健康になる効果

猫を撫でると、ゴロゴロと音を出して気持ちよさそうな仕草を見せることがあります。人もそれを見て、あるいは猫の感触で楽しくなります。

このように人が猫を撫でる、猫が人に撫でられるという行為は、お互いにとって気分の良いものです。

それが実証された論文を紹介します。麻布大学大学院の小林愛さんが2017年に実験して書いた論文です。

小林愛(2017)「日常的な関わり方と人と猫の情緒的結びつきに関する研究」

猫を撫でることで人と猫の関係性が深まる

猫はそっけない態度を取るもので、人に懐くことは少ないというイメージもあります。しかし、猫は人に愛着を感じ、関係を構築するのです。

この論文では、猫をなでることを中心に、猫と飼い主の関係性について研究しています。

撫でることが愛情表現

猫は気ままでドライだと思われがちですが、実は人と深い結びつきを持つことがわかっています。

人と猫はさまざまな行動で愛情を表現します。飼い主の多くは「猫に話しかける」「猫をなでる」など、積極的に関わる行動をとっているでしょう。

それに対して猫も愛情表現を返しているのです。例えば、「寄ってくる」「すり寄る」「喉を鳴らす」などの行動が代表的です。

つまり、猫と人の関係は一方通行ではなく、相互に築かれているものなのです。

その中でも、猫を撫でることに大きな効果があります。

この論文では、600人以上の猫の飼い主を対象に調査を行った結果、「猫をなでること」が最も強い効果を持つとしています。

さらに、猫の方も「なでられるのが好き」と答えた飼い主が90%以上に上りました。

人が猫を撫でる行為は、お互いの気持ちを近づける愛情表現になると考えらえます。

飼い主の「なでなで」がもたらす効果

飼い主が猫を撫でることで、双方に効果があります。

  • 飼い主:気分が落ち着き、ストレスが軽減する
  • 猫:リラックスし、より人に甘えるようになる

猫を撫でることによる癒し効果

大学生を対象にした実験では、猫をなでると人の交感神経の働きが抑えられ、ストレス軽減の効果が見られました。

また、ポジティブな気分(活気・元気さ)が高まることも確認されました。

猫と触れ合うことで、人にとって良い効果が生じているのです。

猫を撫でることによる脳の活性化効果

さらに、猫をなでることで、脳の情動中枢が活性化することもわかりました。

実験では女性の方が効果が大きかったとされています。ぬいぐるみに触れたときと比べて、本物の猫に触れたときの方が、脳の反応が大きかったのです。

猫との関係を深めるポイント

これらの研究結果から、猫ともっと仲良くなるためのポイントを考えてみましょう。

毎日、やさしく撫でる

猫がリラックスしている時に、背中や頭をやさしく撫でてあげるのが効果的です。

猫のペースを尊重する

ただし、無理に構いすぎると逆効果になります。撫で過ぎもいけません。猫が寄ってきたときがチャンスです。

話しかけることでさらに効果を高める

猫は言葉を話しませんが、反応はしています。人が「おはよう」「ただいま」などと言葉をかけるだけでも愛情は伝わっていると考えられます。

猫の要求に耳を傾ける

猫も行動でさまざまなメッセージを送ってきます。人に伝わっていると感じれば、さらに人への愛着が増すでしょう。猫が「ごはん」「遊んで」などといったサインを送ってきたら、それに応えることで信頼関係が育ちます。

猫も人も健康になるために

猫は人とコミュニケーションをとり、関係性を築けるのです。そのためには、人と猫とができるだけたくさん触れ合って愛情表現の交換をすることが大切です。

その中でも、撫でることには大きな効果があります。実験によっても証明されたと考えられます。大切なのは、日々のふれあいです。ぜひ毎日、猫を撫でて愛情を伝えましょう。

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