避妊・去勢手術は、猫の健康管理や発情期の行動改善において非常に重要です。しかし飼い主としては、手術の適切なタイミングや準備について、不安に感じることが多いでしょう。
この記事では、避妊・去勢手術を行うタイミングと、手術のための準備について詳しく紹介します。猫の健康と長生きのために、避妊・去勢手術に関して知っておきましょう。
避妊・去勢手術のタイミング
一般的な推奨時期
一般的に、生後6か月から1歳の間が避妊・去勢手術の適切な時期だと考えられています。この時期まで猫が成長すれば、手術によるストレスやリスクが少なくなるためです。
早期手術のメリット
生後4〜6か月の早い段階で手術をした方が良いとする考えもあります。早期手術は、発情行動が始まる前に手術ができるため、予期せぬ妊娠や行動問題を未然に防げることがメリットです。また、若い猫は手術からの回復が早い傾向があります。
ぼくも発情期前に手術したから、スプレーとか興奮とかなかったよ
ただし、猫によっては成長が足りず、手術のリスクが高まる場合もあります。獣医さんと相談して判断してください。
成猫の手術
猫が成長してからでも、避妊・去勢手術は可能です。野良猫として生活してきた猫を保護した場合などは、望まない繁殖や行動問題を防ぐために、できるだけ早く手術をしてください。
手術時期の判断材料
健康状態
猫の健康状態によって、手術の時期を調整する必要があります。特に、持病がある場合や、体重が不足している場合には、手術のリスクが高まる可能性があるため、獣医師と相談して検討することが必要です。
うちのお兄ちゃんは心臓肥大気味ってことで、手術や麻酔の仕方について獣医さんから詳しい説明があったんだって。事前にちゃんと検査して対策も考えてくれる獣医さんにお願いしてね。
発情期
発情期中の猫は、ホルモンの影響で避妊・去勢手術が難しくなることがあります。そのため、一般的には発情期が始まる前の生後6ヶ月から1年くらいの間の手術が推奨されています。
もし発情期が始まってしまったら、終わってから手術をするのが一般的です。ただし、猫の状態や発情期の行動の具合などに応じて判断するため、獣医師と相談しましょう。
手術前の準備

健康診断
避妊・去勢手術前には、必ず健康診断を受けてください。血液検査や心臓のチェックをすることで、麻酔や手術に耐えられる健康状態かどうかを確認します。
ワクチン接種
手術を受ける前には、必要なワクチン接種を済ませておくことも必要です。手術後に感染症にかかるリスクを軽減するためです。手術後は一時的に体力や免疫が落ちるので、ワクチンは必ず打っておきましょう。
手術前日の食事管理
手術前日は、獣医師の指示に従って食事を調整します。通常は手術の12時間前から絶食が必要です。水は手術の数時間前まで飲んでも問題ないことがほとんどですが、食事と同様に獣医師の指示に従ってください。
麻酔のリスクを軽減するために、絶食は非常に重要です。胃の中に食べ物が残っていると、麻酔中に誤嚥(ごえん)してしまうリスクが高まるため、必ず指示を守ってください。
環境整備
手術前後は猫がストレスを感じやすい時期です。できるだけ猫がリラックスできる環境を整えましょう。静かなスペースを作って、手術前後に落ち着いて過ごせる場所を用意しましょう。
このスペースは、手術後に帰ってきた猫がすぐに安静に過ごすためにも大切です。手術前からベッドやブランケットを用意して、猫がリラックスできるスペースを確保しましょう。
避妊・去勢手術後のケアと注意点
手術後の経過観察
手術後、猫はまだ麻酔の影響が残っていることがあります。静かで温かい場所に寝かせて、しっかりと休養させましょう。ふらつく場合もあるので、落下しないよう安全な場所を選んでください。
水と食事については、獣医師さんの指示に従ってください。通常は帰宅後数時間してから、少しずつ水と食事をあげます。
手術後の注意点
手術後は猫が傷口をなめないように、エリザベスカラーを使用します。傷口を毎日確認して、赤みや腫れがないかチェックしてください。異常が見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
手術から数日は猫に激しい運動やジャンプをさせず、安静に過ごせるようにしましょう。猫が遊びたがった場合でも、短時間の遊びにとどめて、しばらくは静かに過ごさせることが大切です。
避妊・去勢手術のメリット
避妊・去勢手術には様々なメリットがあります。主に健康面と行動面に分けられます。
健康面では、避妊・去勢手術によって、性ホルモン関連の病気の予防が可能です。特に、雌猫の子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、雄猫の精巣腫瘍や前立腺疾患のリスクを大幅に減少させられます。
行動面では、発情行動の抑制が主な効果です。避妊・去勢によって、発情期特有の鳴き声やマーキングなどの行動が抑制できます。猫が穏やかで過ごしやすい性格になり、脱走や喧嘩などのリスクを減らせます。
これらの効果により、猫の健康を維持しやすくなり、長生きできるようになることが、避妊・去勢手術の最大のメリットです。
飼い主にとっても、多くのメリットがあります。避妊・去勢をした後は、発情期による猫自身のストレスだけでなく、それに対応する飼い主の負担も減ります。より落ち着いた生活を送れるようになるので、猫との絆が深まり、より良い関係を築くことができます。
また、病気や怪我のリスクが減るため、将来的には治療費などの負担が減ることも期待できます。
まとめ
猫の避妊・去勢手術は、猫の健康維持と行動管理に重要です。手術を行うタイミングを検討して、手術前にはしっかり準備を整え、猫も飼い主も安心して手術を受けられるようにしましょう。手術後のケアも大切です。猫が快適に過ごせる環境を整えて、傷口の治りも観察します。
避妊・去勢によって、猫の健康や生活全般に多くのメリットを得られます。猫との健やかで幸せな生活のために、手術のタイミングは獣医師さんと相談してください。

