猫の飼い方

猫と暮らし始める前に。猫を飼う前に考えることと必要な心構え

猫との生活に憧れている方も多いでしょう。以前猫を飼っていたけれど、お別れしてから長い時間が経ち、また一緒に暮らしたいと考えている方も多いと思います。

猫を飼うのは楽しいものです。また、猫と生活することで飼い主の健康にも良い効果があるという説もあります。猫を見ているだけで癒されるというのはもちろん、特に高齢者にとっては猫の世話をすることで体を動かすきっかけにもなります。生活に張り合いが出ることも良い効果です。

しかし、猫と生活するためには、その命を預かるという覚悟が必要です。猫の寿命である20年前後の間、飼い主には責任が生じます。そのための心構えは、飼い始める前にしっかり確認してください。

優しくしてくれれば大丈夫だけどね…

猫の世話のための時間と体力はありますか?

猫は生活のすべてを飼い主に依存します。毎日の食事、トイレ、遊び、寝る場所、健康管理は、すべて飼い主の責任なのです。食事の世話以外にも、うんちやおしっこの処理、吐いた毛玉の処理、ブラッシング、遊びなどに、飼い主が時間と体力を使う必要があります。

猫が夜行性ということにも気をつけてください。昼間は寝ていることが多いものの、夜中に活動が活発になることも少なくありません。睡眠を妨げられても、夜中に起こされても、怒らないでいてください。

また、長い旅行に行くときは、猫の世話を誰かに頼まなければなりません。ペットホテルやペットシッターを利用するには、費用がかかります。

猫の調子が悪そうなら、いつでも病院に連れて行けるようにしなければなりません。病気の際の治療費は、人間に比べると高額になる傾向があります。また、感染症予防のワクチン接種や、不妊・去勢の手術費、定期的な健康診断も重要です。もちろん、それぞれ費用が必要です。

でもほら、野良猫するより悪い環境ってあんまりないよ?

うん、いじめないでくれれば良いの…あとあったかい寝床と、美味しいご飯と…優しいブラッシングと…あとねあとね…

猫のために住環境を整えられますか?

今住んでいる家で猫を飼えるのか、きちんと確認しましょう。ペット可の賃貸物件とされていても、小型犬のみという場合もあります。また、大きさや頭数に制限がある場合もあります。もし猫を受け入れてから、実はダメだったということのないように、細則まで確認することが大切です。

また、猫は室内飼育すべきです。そのための住環境を整えることも、飼い主の責任です。猫が拾い食いや誤飲をしてしまわないように、部屋をきれいにしておきましょう。猫が食べたらアレルギーを起こしてしまうものに関する知識も必要です。

猫が運動できるスペースや設備を整えることも、猫の健康のために重要です。キャットタワーなどの上下運動ができる環境を整えてください。

その他にも、トイレを置く場所や、猫がくつろげるスペース、隠れられるスペースなど、生活するためのシュミレーションをしてみてください。壁や家具で爪を研ぐこともあるので、賃貸物件なら大谷さんとの修繕責任の確認をし、持ち家なら猫による傷が人間のストレスにならないか考えておきましょう。

最後まで面倒を見る覚悟がありますか?

猫との生活は場合によっては20年を超える長いものになります。その間に飼い主には多くの生活の変化があるでしょう。就職や転職、結婚や引っ越しがあっても、猫は飼い続けなければなりません。もし飼い主がいなくなってしまったり、捨てられてしまったら、猫は心に深い傷を負うだけでなく、生活の基盤がなくなるのです。

飼い主にもしものことがあって、猫の世話ができなくなってしまった場合を考えておくことも必要になります。自分に万が一のことがあって飼えなくなってしまったら、認知症などで世話ができなくなってしまったら、急な病気などで長期間家を空けることになってしまったら、多くの心配事があります。頼れる人や、猫を預けられる人を考えて、あらかじめ話をしておきましょう。

災害に対する備えについても考えておかなければなりません。
日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。災害時に猫と安全に避難するために、前もって準備することが必要です。キャリーバッグを用意して慣れさせておく、非常時のフードや水を確保しておく、猫の医療記録のコピーなどを備えておく、といったことを心がけましょう。
また、もし災害あったら避難することになる避難所での、ペットの受け入れについても事前に確認してください。一緒に避難できない場合や、ペットだけ避難所の外やペット専用スペースに預けなければならない場合もあります。

家族は猫を飼うことに賛成していますか?

猫は家族の一員になります。一緒に住む家族がいれば、全員が猫を迎え入れることに賛成していなければ、猫が不幸になってしまいます。家族も猫を飼いたいと思っているか、世話をするつもりでいるか、確認してください。猫アレルギーを持っている家族がいないかも、確かめておく方が安心です。

猫のしつけも、家族と一緒に生活するために大切です。
猫は基本的に独立心が強い動物ですが、適切なしつけによって人と円滑な関係を築くことができます。代表的なものには、爪とぎの場所を教える、トイレの使い方を習慣づける、過度な噛み癖や引っ掻き癖を矯正するなどがあります。家族と良好な関係を構築するためだけでなく。猫自身のストレス軽減にとっても必要です。

また、猫のために住環境や生活が変化することも考慮しましょう。ゆっくり家族旅行をする機会が減るかもしれません。あるいは旅行をする場合には猫の世話をしてくれる人を手配する必要があります。

猫が病気になった際の対応についても、家族間での意識を統一しておくことが大切です。治療には多額の費用がかかりますので、家族の生活や将来設計の一部として考える必要があるのです。

猫を飼う前に確認しておくべきポイントは多岐にわたります。少なくとも、上記の点については考え、話し合っておきましょう。

環境省っていうヒトが真面目に考えた猫の飼い方もあるです!

環境省が定めた「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」も、猫を飼う際の心構えや飼い方に関して参考になります。

また、同じく環境省が公表している告示「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」は、飼い主の義務やすべきことが具体的に書かれています。

猫を飼うためには人間にとっても負担が増えますが、その分だけ楽しいこともあります。ぜひ猫と人間の両方が幸せになれる方法を考え、実現できる範囲を理解した上で、猫の受け入れを決めてください。

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