猫と遊んだり撫でたりしていると、人の手をぺろぺろ舐めたり、急にカプッと甘噛みすることがあります。少し驚きますが、本気で噛まれなければ怪我はしませんし、かわいらしい仕草のように思えます。
とはいえ、どうして手を舐めるの? 噛むのは怒っているの? と不安を感じる方もいるでしょう。
猫のこれらの行動は、本能的な行為だったり、感情の表現だったりします。
この記事では、猫が人の手を舐めたり噛んだりする行動の理由と、その意味の見分け方について説明します。
猫が人を舐めるのは「親愛」のしるし
猫が人の手を舐めるのは、好意や信頼、愛情のサインであることが多いと言われています。
もともと猫には、親しい関係にある相手とグルーミング(毛づくろい)をし合う習性があります。それと同じように、人の手を舐めるのは親しさと愛情を表現していると考えられます。
また、以下のようなときにも舐めることが多いようです。
- ・人と触れ合っていて気持ちが落ち着いているとき
- ・甘えたい、かまってほしいという気持ちを伝えたいとき
- ・飼い主の手に美味しそうな香りが残っているとき
どれも猫にとっては好ましい状態で、気持ちよく舐めていると考えられます。そのため、基本的に猫が人を舐めるのはポジティブな行動だといえます。
噛むの好き
なんで…?
なんか…良いじゃん…
そう…です…か
ただし、執拗に舐め続ける場合はストレスや不安の表れかもしれません。行動の頻度やタイミングに注意しましょう。
甘噛みは「じゃれあい」や「感情表現」

猫が手を軽くカプッと噛むのは、様々な意味合いを含みます。必ずしも怒っているわけではありません。
甘噛みをする際に多いシチュエーションは以下の通りです。
- ・じゃれて遊んでいる最中
- ・なでていたら突然噛まれた
- ・舐めていた流れで軽く噛む
多くの場合、軽く噛むのは甘噛みと呼ばれるもので、「遊びたい」「もっと構ってほしい」などの気持ちを表現するものです。もしくは、なでられて気持ちよくなったときや、遊んでいた時に、ちょっと興奮しすぎた際にも噛んでしまうことがあります。
また、噛んだ直後に逃げたり、しっぽをバタバタさせていたら、なでることや抱っこをもうやめて欲しいというサインかもしれません。猫は気分が変わりやすいため、無理に触り続けないことが大切です。
甘噛みをする猫の気持ちを考えて、怒らないように対応しましょう。
強く噛む場合は「不快感」や「警戒」のサイン
ただし、強く噛んできたり、さらに爪を立てるような場合には注意が必要です。これらの行動は、怒っている、警戒している、あるいは身体的な痛みがあるなど、ネガティブな感情の表れかもしれません。
強く噛むのは、ただ嫌なだけじゃね?
これらの行動の原因として考えられるのは、
- ・無理に抱っこされた
- ・触られたくない場所を触られた
- ・ストレスや体の不調がある
といったことです。
強く噛まれたら、驚いて声をあげたり、急に手を引くと猫が余計に興奮してしまう場合があります。無理に振り解いたり怒ったりせずに、落ち着いて静かにはずしましょう。
猫の舐めると噛むが一緒に行われたら
猫が人を舐めたあとに噛む、あるいは噛んだあとに舐める、という動作をすることもあります。これは、猫の中で感情のバランスをとっていると考えられています。
- ・嬉しいけどちょっと刺激が強い
- ・遊びたいけどちょっと疲れた
- ・なでられるのは好きだけど、もう終わりにしてほしい
このような相反する感情が、舐めると噛むの両方の行動に現れているのです。猫が複雑な気持ちを送ってきています。すべてを理解するのは難しいのですが、できるだけ猫の自由にさせてあげられるよう考えましょう。
まあ、舐めてて勢いで噛むこともあるからねえ。許せよー
猫の舐める・噛む行動は感情のメッセージ
猫が人の手を舐めたり噛んだりするのには意味があります。猫は気分が変わるのも早く、感情の勢いに任せて行動してしまうこともありますが、決して理由のない気まぐれではありません。信頼・甘え・不快感・遊びたい気持ちなど、さまざまな猫の感情が表れた大切なコミュニケーション手段なのです。
猫が人を舐めたり噛んだりする行動の意味を正しく理解することで、猫との関係をさらに強くすることができます。日々のふれあいから、さらに仲良くなれるチャンスです。猫の気持ちを想像して、猫の気持ちに寄り添い、信頼関係を深めましょう。


