猫はよく眠ります。昔は寝子と書いてネコと読んでいたという説もあるほどです。
とはいえ、ずっと寝ているのは心配になります。いつ見ても、丸まってぐっすり眠っていると、具合が悪いのかな?と心配になることもあるでしょう。
猫の眠り方には、猫の健康状態や心の状態が現れることも少なくありません。この記事では、猫がよく眠る理由、睡眠時間の目安、健康との関係、安心して眠れる環境の作り方まで説明します。猫がずっと寝ているように思えたら、確認してみましょう。
猫の平均睡眠時間
猫は1日のうち約3分の2を睡眠に費やすといわれています。ただし、年齢によって大まかに睡眠時間が変わる傾向にあります。
| 猫の年齢 | 睡眠時間の目安 |
|---|---|
| 子猫(〜6ヶ月) | 18〜20時間 |
| 成猫(1〜7歳) | 12〜16時間 |
| シニア猫(8歳〜) | 16〜18時間 |
子猫は体の成長のためにたくさん眠ります。寝ている間に多くの成長ホルモンを分泌するのです。
シニア期に入った猫は、体力がなくなっていくので、眠る時間が増えます。疲れやすくなるため、長く眠る必要があるのです。
若くて元気な成猫でも、静かな昼間はだいたい眠って過ごします。もともと猫は夜明けや夕方を中心に活動するためです。
また、季節によっても眠る時間が変わります。冬は寒さをしのぎ、夏は暑さによる消耗を避けるため、睡眠時間が変わることがあるのです。
特に寒さが厳しい冬には、あまり活動しないようになります。猫がこたつや日向で長時間丸くなって眠るのは、体力の消耗を防ぐためです。
猫がたくさん眠る理由

猫が長時間眠る理由は、本能や習性からきているものがほとんどです。代表的な理由は以下の通りです。
狩猟動物としての習性
猫はもともと、単独で狩りをする肉食動物です。野生の猫は、ネズミや小鳥などの獲物を狩るために、高い集中力と素早い動きが求められます。そのため、狩り以外の時間は極力動かず、体力を温存することが生存戦略だったのです。
薄明薄暮性の生活スタイル
猫は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)、つまり夜明け前と日没後にもっとも活発になります。本能的な習性が今も残っているため、人が活動する昼間は寝ていることが多いのです。
また、飼い主の仕事中は留守番をしている猫も、飼い主が帰宅した後の夜の時間帯にまた眠ってしまうことが多くなります。
猫がずっと寝てるのは病気のサイン?
猫の睡眠時間が長いことは確かですが、それでも眠っている時間が長すぎる場合もあります。もしかしたら、心身の異常が原因かもしれません。

寝相や寝場所に表れる安心感
まず、猫が安心して熟睡できているかが問題となります。猫の寝相によっても推測できるので、観察してみましょう。
丸まって眠るのは、体温を逃がさず、体力を温存したいような場合です。
家具の下や段ボールの中などに隠れて眠るのは、警戒心が高い、または落ち着く場所を選んでいるかもしれません。
どちらも大きな問題はないものの、さらに良い環境を整えてあげられるのが理想です。
猫が香箱座りに近い姿勢で寝っているときは、熟睡していると考えられます。前足をたたんで眠っているのが、くつろいでいる証拠です。
また、仰向けで眠る、いわゆるへそ天も、完全に安心している姿と言われます。
横向き派です!
箱ずわり寝するよ!
隠れて寝たいです…
高いところならヘソ天できるかなー
ずっと寝てる猫の異変
猫の睡眠時間が長くなっても、短期間であれば大きな問題がないことが多いようです。気温などの影響を受けたり、多少体調が変動することもあるためです。
しかし、次のような症状や行動を伴った場合には、異常がないか疑ってみた方が良いかもしれません。
- 遊びに反応しない
- ごはんの催促がなくなる
- 普段と違う場所でじっとしている
具体的に注意したい疾患例
猫がずっと寝ている、あるいは動かない場合、次のような病気や怪我が疑われます。さわってみて嫌がるところがないか、肌や毛に異常がないか確認してみましょう。獣医さんに見てもらうのがおすすめです。
- 甲状腺機能亢進症(特に高齢猫)
- 関節炎
- 感染症
- 腎臓疾患
快適な睡眠環境を整えよう

しっかり眠れていないから、ずっと寝ているように見えてしまうこともあります。まずは、猫がリラックスできる環境を整えて、熟睡できるように工夫しましょう。
静かで落ち着ける場所、人の出入りが少ない部屋の隅、日当たりが良くてあたたかい場所などに、眠入りやすいベッドやクッションを置いて誘導します。
また、起きている間におもちゃを使ったりして遊んであげることも大切です。運動してエネルギーを発散することで、ぐっすり眠れるようになります。
睡眠からわかる猫の異常のサイン
猫はたくさん眠ります。本能や習慣からきているものなので、人よりもずっとたくさん眠るのは問題ありません。
また、年齢、気温、日々の安心感などが組み合わさって、睡眠時間が変わるのも自然なことです。
ただし、あまりにもずっと寝ている、寝すぎだと思う場合には、異常のサインではないか気をつけてみましょう。熟睡できる環境を整えて、それでも眠る時間が長すぎる場合には獣医さんに相談するのがおすすめです。



